ご挨拶

芸備線と木次線を盛り上げ、そして若い音楽家の演奏活動を支援するために創設したこのオーケストラは、昨年、島根県初のユースオーケストラとして活動を始めました。
演奏会は、昨年10月、雲南市での旗揚げ公演を皮切りに、島根県内の木次線沿線自治体すべてにおいて演奏会を開催しました。
雲南市での公演は、木次線が通っていない飯石地区で開催し、市民が木次線の魅力と課題を共有するための貴重な機会となりました。
奥出雲町での公演は、町民有志の方々が資金を募り、子供たちに無料招待チケットを配布され、良質な音楽を通して木次線への関心を持つきっかけを作っていただきました。
そして、松江市での公演は、木次線の前身である簸上鉄道が、松江市の皆様の大きな協力によって誕生した逸話を披露し、宍道駅からつながる4自治体の連携を呼びかけていただきました。
ついに今年は、県境を越えて庄原市での演奏を開催します。庄原市は、芸備線と木次線が交わる交通の要衝です。オロチの路ユースオーケストラの演奏が、芸備線と木次線を盛り上げ、若い音楽家が大きな感動を聴衆に届けてくれることを願っています。そして、沿線自治体間の交流をさらに深め、沿線住民の皆様が「ローカル鉄道は地域の宝」だと感じてもらうことが大切です。
最後になりましたが、演奏会が芸備線と木次線のため、そして若い演奏家の活動のために、音楽を通した交流がさらに深まりますよう心より祈念します。

オロチの路ユースオーケストラ演奏会実行委員会

委員長 石飛 厚志